更新日:2024年7月3日 | Maki
節水シャワーヘッドは水量を抑えることで節約効果が期待できますが、お湯の温度が予想以上に高くなることや、水量が少ないことによる影響、さらには手元スイッチのあるモデルでの水栓の閉め忘れリスクなど、知っておくべきデメリットも存在します。
この記事では、これらの点を詳しく説明し、シャワーヘッド交換を検討している方に役立つ情報を提供します。
節水シャワーヘッドに交換する際の注意点
節水シャワーヘッドへの交換は、水道料金の削減や環境保護に貢献する一方で、いくつかの注意点があります。これらのポイントを理解し、最適な選択をすることが重要です。
節水シャワーヘッドのデメリット:水量が少なくなる可能性
節水シャワーヘッドは水量を減らすことで節水を実現しますが、その結果、水量が不足して不快に感じることがあります。特に、豊富な水量を好む方には不向きかもしれません。しかし、最新の節水シャワーヘッドは水量を減らしつつも快適な使用感を保つ技術が採用されています。
- 給湯器が作動せずお湯が出ないことがある:節水シャワーヘッドは水の流れが少ないため、給湯器が反応しないことがあります。
- 節水がデメリットになることも:節水シャワーヘッドは従来のものに比べて水量が少なくなります。
- 水量を増やすことでトラブル解消:お湯が出ない場合、水栓を最大限に開けることで給湯器が作動し、問題が解消されることがあります。
節水シャワーヘッドのデメリット:水圧の低下
節水タイプのシャワーヘッドは、水圧が低下することがあります。これは、水量を制限することで発生する現象です。ただし、水圧を高める機能を持つ製品も市場には存在します。
- エコキュート使用時の水圧低下:節水シャワーヘッドを使用し、給湯器にエコキュートを採用している場合、即時給湯タイプの給湯器(例:ガス給湯器)と比べて水圧が弱くなることがあります。
- 適切な商品選びが重要:エコキュートを使用している場合は、水圧を確保できる節水シャワーヘッドを選ぶ必要があります。
節水シャワーヘッドのデメリット:水栓の閉め忘れのリスク
節水シャワーヘッドは水流が穏やかなため、水栓を閉め忘れるリスクがあります。これにより、意図せず水を無駄にすることがあるため、使用後は必ず水栓を確実に閉めることが大切です。
- 手元スイッチの誤解:一部の節水シャワーヘッドには手元スイッチが付いていますが、これは一時的に水やお湯を止めるためのものです。完全に止める機能ではありません。
- 水栓の閉め忘れのリスク:手元スイッチで止めた後、本体の水栓を閉め忘れると、水やお湯が漏れる可能性があります。
- 水漏れや破損の防止:節水シャワーヘッドを家族で共有する際は、水栓をしっかり閉める習慣をつけ、水漏れや破損を防ぐことが重要です。
節水シャワーヘッドのデメリット:取り付けできない場合がある
全てのシャワー設備に節水シャワーヘッドが適合するわけではありません。取り付け前に、既存のシャワーシステムとの互換性を確認することが必要です。
- メーカーとの互換性の確認が必要:節水シャワーヘッドを購入する際は、現在使用しているシャワーのメーカーを確認することが重要です。全てのメーカーの製品に対応しているわけではありません。
- アダプターの必要性:一部のメーカーでは、節水シャワーヘッドを取り付けるためにアダプターが必要になることがあります。また、同じメーカーの製品でも、アダプターの形状が異なる場合があるため注意が必要です。
- バランス釜タイプでは使用不可:ガスでお湯を沸かすバランス釜タイプのお風呂では、水を止めるボタンが付いている節水シャワーヘッドは故障や事故のリスクがあるため使用できません。
- 対応可能なメーカーの確認:節水シャワーヘッドのホームページやパッケージには、対応可能なメーカーが通常明記されています。購入前にはこの情報を確認しましょう。
節水シャワーヘッドのデメリット:高機能モデルは価格が高め
高機能な節水シャワーヘッドは、一般的なモデルに比べて価格が高い傾向にあります。長期的な節水効果を考慮すると、初期投資の価値はあると言えますが、予算に合わせた選択が重要です。
- 価格の幅が広い:節水シャワーヘッドの価格は、数千円から数万円と製品によって大きく異なります。
- 多機能・美容効果型は高価:多機能であったり、美容効果が期待できる節水シャワーヘッドは、一般的に価格が高くなる傾向があります。
- ランニングコストの考慮:浄水カートリッジを定期的に交換するタイプの節水シャワーヘッドでは、ランニングコストも考慮する必要があります。
節水シャワーヘッドのデメリット:お湯がぬるく感じていつもより多く使ってしまう。
節水シャワーヘッドを使用すると、ミストのような水流になります。水量が減少するためにお湯がぬるく感じることがあります。冬場は特に寒い!と感じることもあります。これは、水量が少ないために熱が逃げやすくなるためです。温度調節に注意が必要です。ミスト型とノーマル型の水流を選べるモデルを選択するようにしましょう。
- お湯が冷めやすい:節水シャワーヘッドは水量を抑えるため、出てきたお湯がすぐに冷める傾向があります。
- ぬるく感じることがある:体に当たると、設定温度よりもぬるく感じることがあります。
- 空気を含んだ水流の影響:節水シャワーヘッドの中には、空気を含んだミストやバブル状の水を出す機種もあります。これにより水の面積が広がり、空気に触れる面が大きくなるため、お湯が冷めやすくなります。
- 節水効果と快適さのバランス:節水シャワーヘッドを選ぶ際は、節水効果と使用時の快適さのバランスを考慮することが重要です。
節水シャワーヘッドのデメリット:高温のお湯が出て、故障するリスクあり
節水シャワーヘッドは、高温のお湯によって内部が損傷するリスクがあります。適切な温度設定を心がけ、製品の耐熱性能を確認することが大切です。購入前にレビューや注意点を確認し、給湯器の相性を確認してから購入するようにしましょう。
- 高温のお湯が出る原因:節水シャワーヘッドは水量を絞るため、通常よりも高温のお湯が出ることがあります。これは、節水シャワーヘッドが原因で、火傷のリスクも報告されています。
- 故障と誤解されることがある:この問題は給湯器の故障ではなく、節水シャワーヘッドによるものであることが多いです。
まとめ:節水シャワーヘッドの注意点:お湯の温度と水量、閉め忘れリスク
節水シャワーヘッドを選ぶ際には、いくつかの重要な注意点があります。
まず、節水シャワーヘッドは水量を絞る特性上、お湯の温度が通常よりも高くなることがあります。これは、水量が少ないためにお湯がすぐに冷めてしまうことに起因しています。
また、節水シャワーヘッドによっては、空気を含んだ水流がお湯を冷めやすくすることもあります。さらに、手元スイッチが付いているモデルでは、水栓の閉め忘れによる水漏れや破損のリスクがあります。
節水シャワーヘッドは、メリットばかりが強調されており、誇大広告な面があります。メーカーやレビュー者は特に消費者を騙そうとしているわけではありませんが、デメリットをしっかり理解した上で購入する方が、後々のトラブルを防止することができます。
水道代が高くなり、家族が増えてくると、節水を気にし出すと思います。一人や二人であれば、そこまで節水効果は感じられないかもしれませんが、同居人数が増えるとそれだけ節水効果は大きくなります。その分トラブルも増えることになるので、しっかりと注意点を押さえ、デメリットを理解した上で、適切な価格、適切な機能のシャワーヘッドを購入するようにしましょう。
私はシャワーヘッドについての日々考えてしまって病まない?30代後半の女性です。節水や美容、水圧、シャワーヘッドの見た目の良さ、使いやすさ、新しい技術に注目して、いろいろなシャワーヘッドを試して比較しています。「止められない」私のサイトでは、これらのポイントでシャワーヘッドを詳しく紹介し、皆さんが自分に合ったものを見つけられるようにしています。美しくて環境にも優しいシャワーをみんなに提案しています。少しでもお役に立てれば嬉しいです。